
機械の日イベント
公開講座「工学・科学技術と親しむ会」第21回活動レポート
2023/8/5(土)
はじめに
埼玉工業大学では、「機械の日」のイベントとして公開講座「工学・科学技術と親しむ会」を8月5日(土)に開催しました。
2019年に実施した「★謎解きエンジニアリングラボ★水素大好きモンスターから水素ステーションを守れ!」が好評だったため、その続編「★謎解きエンジニアリングラボ★燃料電池をつくって水素大好きモンスターの怒りをしずめろ!」を対面形式で実施しました。
頭を使って楽しく考えながら“水素エネルギー”や“燃料電池”について体験学習させる小中学生対象(保護者付き添い可能)の講座となっています。
本イベントの目的は、将来に亘って日本の科学技術が向上することを目指し、子供の時から工学・科学に慣れ親しんでもらうことにあります。
本公開講座は、工学と科学技術に関する様々な学習テーマを取り上げながら毎年開催しており、今年で第21回目を迎えました。今回のイベントでは、水素エネルギー(水素の特徴、燃料電池、環境問題、SDGs等について学習)を題材とし、謎解き(学習テーマに関連するクイズやパズル)を取り入れることによって、自ら考える楽しさを実感してもらいながら体験学習してもらいました。
第21回公開講座「工学・科学技術と親しむ会」を行った結果を以下に報告します。

講演概要と機械のからくり体験学習
主催者側(講師・学生)は11:00に大学に集合して会場設営・教材準備および打合せを行い、13:30に開会を宣言しました。最初に主催側の挨拶として、本イベントの趣旨、日本機械学会と機械の日について説明しました。
つぎに、講師がスライドを用いて今回の講座概要を説明し、本講座のキャラクターであるメカニズム博士と水素大好きモンスターが登場するアニメーションを使ってイベントを進行しました。
今回、再び暴れ出したモンスターが襲撃しようとしている水素ステーションを守るため、燃料電池作戦を遂行するという設定で、水素の特徴や水素エネルギーの仕組み、燃料電池の構造、SDGs等について学習できるように謎解きコンテンツを構成しました。
配布した謎(今回は水素や燃料電池に関連するクイズやパズル)を各自で解いてもらい、学習テーマへの理解を深めてもらいました。
その後、簡単な燃料電池の工作を行い、謎解きの最終目的を達成してもらいました。最後に講師から本イベントの総括を述べ、集合写真を撮影し、15:00にイベント終了しました。

参加者数
小中学生 19名 参加費無料
保護者・兄妹 16名 聴講(工作の支援)および送迎のため
講師+スタッフ 1名 + 8名 運営、ものづくり支援

反省点と所感
“謎解き”を好奇心喚起と雰囲気づくりに用いて、体験学習の効果をより一層発揮させることをねらい、本イベントを継続的に実施しています。
今回は燃料電池の工作を取り入れ、学習テーマの理解をより深められるような謎解きに仕上げた。終了後の子ども向けアンケートから、超楽しかった:70%、楽しかった:18%、ふつう:12%、つまらなかった:0%、とてもつまらなかった:0%と高評価を得ました。
また、「ねんりょう電池が家でも作りたくなりました。楽しかったです。(小3)」や「実験をしてねんりょう電池を作ったのがおもしろかったです。(小5)」など、楽しく体験学習してもらえたことがわかり、ねらい通りの講座となりました。
〔報告書作成 長谷 亜蘭〕