第18期[2011年度]関東支部・支部長挨拶
関東支部の今期の方針
陽はまた昇ることを信じて
第18期 関東支部・支部長 埼玉大学 水 野 毅

この度の東日本大震災で被災された方々に心よりお悔やみとお見舞いを申し上げるとともに、一日も早い復旧・復興をお祈り申し上げます。
通例ですと、3月に開催される支部総会から正式に支部長に就任ということなるのですが、その支部総会は中止となり、最終的には書面審議となりました。また、同時開催の予定であった総会講演会や卒業研究発表講演会も取り止めとなりました。震災に端を発する原子力発電所の問題も、依然深刻な状況にあり、関東支部の活動にも陰を落としています。申し上げるまでもなく、被災に遭われた地域の復旧と復興には計り知れない努力と時間が必要です。
このような状況で、関東支部という大きな集合の舵取りをしていくことに対して、大いに困惑しているというのが正直なところです。しかしながら、このようなときだからこそ、「学会の原点に立ち戻って考える」という姿勢を大切にしていきたいと考えています。
震災直後の計画停電のときには、我々の日常の様々な活動が大きな影響を受けました。また、先に述べましたように、いろいろな集会行事が中止となりました。振り返るには未だ早過ぎるかもしれませんが、日常的な活動を普通に行えることの有り難さを本当に実感しました。この体験を踏まえて、今期の基本方針として「できることを粛々と進めていく」ことを挙げたいと思います。とは言え、様々な事業を実施していくときにも、夏期の電力不足など、前例のない様々な事態に遭遇することが予測されます。被害の大きかったブロックの方々には無理なく実行可能なことをお願いすることとして、困難なときこそ、智恵を出し合って、お互いに協力しながら、これを克服していきたいと思っています。
今回ほど、自然と科学技術との関係について考えさせられたことはありません。この点については、それぞれの方がそれぞれの立場からいろいろな見解をお持ちであると思います。私自身は、未だ考えを纏めるまでには至っていません。しかしながら、忘れてならないのは、復旧・復興の段階において、機械工学に携わる技術者・研究者に期待されることも多く、また貢献して行かなければならないことです。それには、想定外という言葉に甘んじることなく、謙虚に反省し、耳の痛いことにも真摯に耳を傾ける姿勢と、同時に、前に進む情熱を持ち続けることが重要です。また、不測の事態に遭遇したときには、勇気を持って発想を転換することも大切です。
最後になりますが、どんなに厳しい暗い夜が来ようとも、陽はまた昇ります。被災に遭われた地域の復旧と復興を信じて、今期の活動に邁進したいと考えています。関東支部会員の皆様の一層のご協力をお願いする次第です。


